ライフワーク
弟子:
楊逸さん、芥川賞惜しかったですね。
先生:
そうだねー。
先生:
それにしてもすごいですよね。
日本語で小説が書けるなんて。
昔、大学で、J.Conradの“The Heart of Darkness”という
小説の購読授業を受けたことがあるのですが、彼も確か
ポーランド辺りの人で、英語の方が母国語より自己表現
が出来るという風だったらしいですね。
やがて、日本人の中からも、中国語で文章を自在に書く
人が現れるのでしょうか?
先生:
朝鮮半島や匈奴の人達の中には、中国の科挙に合格し
た人もいるんだよ。
だから、不可能なことではないね。
弟子:
先生、実は、何を隠そう、私は、日本人が中国語の文章が
書けるようになるためのテキストを書くことを「ライフワーク」
にしているのです。
先生:
「ライフワーク」?
あー、 “终生事业 zhōngshēngshìyè”
のことかな?
弟子:
ちょっと失礼。
『中日大辞典』 なし
『中日辞典』 なし
『中国語辞典』 終生の事業
Google中文 703,000件
百度 533,000件
そうです。そうです。
文章といっても、日本語の文章に喩えて言えば、夏目漱石の
文章ではなく、赤川次郎の文章が書ければ良いと考えていま
す。
要は、自分が表現したい事象、情感、思想等を素直に表現で
きればそれで良しとし、中国人が “真棒!” などと誉めてく
れなくても良いレベルの文章が書ければ十分だと思うのです。
それで、こういう計画を立てています。
書名も既に決まっています。
2008年 『中国語を書く 骨格編』
2012年 『中国語を書く 関節編』
2020年 『中国語を書く 筋肉編』
2030年 『中国語を書く 血管編』
先生:
それは、結構。
だけれど、2030年といえば、君は何歳になっているのかな?
弟子:
そうですね、筋肉も血管もボロボロになっているかも知れませんね。

