洛陽の紙価を高らしめる
弟子:
今度は、「洛陽の紙価を高らしめる」
ですが・・・?
先生:
“洛阳纸贵 luòyángzhǐguì”
などと言うよ。
“这本书发表于去年,在英国、
德国等国家,洛阳纸贵。”
を訳してご覧。
弟子:
「この本は去年出版されるや、イギリス、
ドイツなどで爆発的に売れました。」
弟子:
今度は、「洛陽の紙価を高らしめる」
ですが・・・?
先生:
“洛阳纸贵 luòyángzhǐguì”
などと言うよ。
“这本书发表于去年,在英国、
德国等国家,洛阳纸贵。”
を訳してご覧。
弟子:
「この本は去年出版されるや、イギリス、
ドイツなどで爆発的に売れました。」
弟子:
今度は、「彼女の落胆する様子は、
見ていられないよ」の 「落胆する」
ですが・・・?
先生:
“灰头土脸 huītóutǔliǎn”
などと言うよ。
“结果,他遭到无数网民的反驳,
灰头土脸。”
を訳してご覧。
弟子:
「その結果、彼は、ネットで大勢の人の反論
を受け、落胆するはめになった。」
弟子:
今度は、「彼女、試験に落ちて落胆して
いましたよ」の「落胆する」ですが・・・?
先生:
“沮丧 jǚsàng”
“懊丧 àosàng”
などと言うよ。
“我看他一副懊丧的样子,两眼
困倦,天庭满布皱纹。”
を訳してご覧。
弟子:
「彼は、がっかりして、両目がくぼみ、
眉間にしわを寄せていた。」
弟子:
今度は、「女の子がコーラをラッパ飲み
する姿を見て、このポスターを描きまし
た」の「ラッパ飲み」ですが・・・?
先生:
“对着瓶嘴喝
duìzhepíngzuǐhē”
“用嘴对着酒瓶大口喝
yòngzuǐduìzhejiǔpíngdàkǒuhē”
などと言うな。
“我说我宁可喝威士忌,就算没有
冰块也无所谓,说罢便用嘴对着
酒瓶大口喝了起来。”
を訳してご覧。
弟子:
「『僕はウイスキーが飲みたい。氷なんかなくたって
構わないよ』と言うなり、私はラッパ飲みを始めた。」
弟子:
今度は、「ラグビーは見ていて面白いけれど、
選手たちは大変だな」の「ラグビー」ですが
・・・?
先生:
“橄榄球 gǎnlǎnqiú”
と言うよ。
“他说他最大愿望是
让更多中国人
爱上橄榄球。”
を訳してご覧。
弟子:
「最大の望みは、もっと多くの中国人が
ラグビーを好きになってくれることだ、
と彼は言った。」
先生:
「中国人」が「ラグビー」をやるようになる
のは、いつかな?
弟子:
「台湾」では、すでに盛んみたいですよ。
弟子:
今度は、「我が家には、ラッキー・スター
がついているから、これしきの不幸は
ものともしないよ」の「ラッキー・スター」
ですが・・・?
先生:
“吉星 jíxīng”
“吉星高照 jíxīnggāozhào”
などと言うな。
“祝新年快乐,前程似锦,吉星高照,
财运亨通,合家欢乐,飞黄腾达,
福如东海,寿比南山!”
を訳してご覧。
弟子:
「新年にあたり、前途洋々で、幸運の星が輝き、
お金が貯まり、ご家族が皆楽しく過ごせ、
立身出世がかない、幸せにあふれ、長生き
出来ますよう、お祈り申し上げます。」
先生:
欲張りだな!
願いさえすれば、何でもかなう、などと思わない
ことだぜよ。
弟子:
先生、まだまだ、他にも実現したい夢は、いっぱ
いあるんですよ。
先生:
例えば?
弟子:
「学業成就」。
先生:
そうだ、そうだ。
肝心の「学業成就」が抜け落ちている
じゃないか。
弟子:
まあ、それは、「お金がたまれば」、何と
でもなりますがね。
先生:
???????
コラーー!!!!!!!
弟子:
楊逸さん、芥川賞惜しかったですね。
先生:
そうだねー。
先生:
それにしてもすごいですよね。
日本語で小説が書けるなんて。
昔、大学で、J.Conradの“The Heart of Darkness”という
小説の購読授業を受けたことがあるのですが、彼も確か
ポーランド辺りの人で、英語の方が母国語より自己表現
が出来るという風だったらしいですね。
やがて、日本人の中からも、中国語で文章を自在に書く
人が現れるのでしょうか?
先生:
朝鮮半島や匈奴の人達の中には、中国の科挙に合格し
た人もいるんだよ。
だから、不可能なことではないね。
弟子:
先生、実は、何を隠そう、私は、日本人が中国語の文章が
書けるようになるためのテキストを書くことを「ライフワーク」
にしているのです。
先生:
「ライフワーク」?
あー、 “终生事业 zhōngshēngshìyè”
のことかな?
弟子:
ちょっと失礼。
『中日大辞典』 なし
『中日辞典』 なし
『中国語辞典』 終生の事業
Google中文 703,000件
百度 533,000件
そうです。そうです。
文章といっても、日本語の文章に喩えて言えば、夏目漱石の
文章ではなく、赤川次郎の文章が書ければ良いと考えていま
す。
要は、自分が表現したい事象、情感、思想等を素直に表現で
きればそれで良しとし、中国人が “真棒!” などと誉めてく
れなくても良いレベルの文章が書ければ十分だと思うのです。
それで、こういう計画を立てています。
書名も既に決まっています。
2008年 『中国語を書く 骨格編』
2012年 『中国語を書く 関節編』
2020年 『中国語を書く 筋肉編』
2030年 『中国語を書く 血管編』
先生:
それは、結構。
だけれど、2030年といえば、君は何歳になっているのかな?
弟子:
そうですね、筋肉も血管もボロボロになっているかも知れませんね。