チャンスを逃さず
弟子:
今度は、「今度株が値を下げたら、チャンスを
逃さず必ず底値で株を買って、大儲けして見せ
るぞ」の「チャンスを逃さず」ですが・・・?
先生:
“抓住时机 zhuāzhùshíjī”
などと言うな。
“你应该抓住时机果断购房。”
を訳してご覧。
弟子:
「チャンスを逸せずに、勇気を持って住宅を
買うべきだ。」
先生:
よけいなおせっかいじゃないかな?
自分で決めればいいじゃないか。
弟子:
先生、話し手は、住宅販売会社社員なんですよ。
弟子:
今度は、「今度株が値を下げたら、チャンスを
逃さず必ず底値で株を買って、大儲けして見せ
るぞ」の「チャンスを逃さず」ですが・・・?
先生:
“抓住时机 zhuāzhùshíjī”
などと言うな。
“你应该抓住时机果断购房。”
を訳してご覧。
弟子:
「チャンスを逸せずに、勇気を持って住宅を
買うべきだ。」
先生:
よけいなおせっかいじゃないかな?
自分で決めればいいじゃないか。
弟子:
先生、話し手は、住宅販売会社社員なんですよ。
弟子:
今度は、「人間思い付きだけに頼っていては良い
仕事はできないよ。時には、沈思黙考しないと、
新しい価値を生み出すことは無理だよ」の「沈思
黙考」「沈思黙考する」ですが・・・?
先生:
あー、
“沉思 chénsī”
“陷入沉思 xiànrùchénsī”
などと言うな。
弟子:
「深く深く考える」ことと、「おざなりに考える」ことでは、
何がどう違うのでしょうかね?
先生:
それは、君、今、「大脳科学者」達が必死になって
究明しているテーマじゃよ。
だから、わしのような素人は、発言権はないはずじ
ゃが、知っている限りで言えば、「シナプス」の使い
方が違うんじゃないかな?
弟子:
「シナプス」?
先生:
まー、詳しいことはよく知らないがね。
弟子:
その、「シナプス」を鍛えるには、何を食べればよい
のでしょうか?
先生:
さー、「シナモン」かな?
弟子:
今度は、「お前がこの仕事さえ引き受けてくれた
ら、今までの借金は帳消しにしてやるが、どうだ」
の「帳消しにする」「棒引きにする」ですが・・・?
先生:
“清帐 qīngzhàng”
“清欠帐 qīngqiànzhàng”
“一笔勾销 yībǐgōuxiāo”
などと言うな。
弟子:
ちょっと、失礼。
“一笔勾销 yībǐgōuxiāo”
『中日大辞典』 (以前のことを)一切帳消しにする、
(前のことを)問わない
『中日辞典』 <成>一切を帳消しにする、
ご破算にする、
水に流す
『中国語辞典』 <成>(債務・負債や問題・先入観
・希望などを)きっぱり帳消
しにする、一切ご破算にする
『50+630』 なし
先生:
で、君は、その仕事を受けたのかい?
弟子:
とんでもないです。
先生:
どういう仕事だったんだい?
弟子:
借金を取り立てる仕事です。
私の借金が100万円で、取り立てるべき借金
が200万円だというのです。
無理ですよ。
先生:
どうして?
君の借金100万円は帳消しなんだから、その
100万円を相手に譲ってやれば、取り立て易
くなるだろうが・・・。
弟子:
???????????????
弟子:
この世は、「中傷」に満ちていますよね。
先生:
藪から棒に、どうしたんだい?
弟子:
最近不愉快な思いをしたからです。
『田中式二色刷りピンイン表記法』に対して、
事実無根の中傷が加えられたからです。
先生:
“中伤 zhòngshāng”
“恶意中伤 èyìzhòngshāng”
“恶语中伤 èyǔzhòngshāng”
“暗箭伤人 ànjiànshāngrén”
などと言うよ。
弟子:
ちょっと、失礼。
“暗箭伤人 ànjiànshāngrén”
『中日大辞典』 不意に飛んでくる矢が人を傷つける
<転>暗に他人を中傷する、
闇討ちする
『中日辞典』 陰で人を中傷する
『中国語辞典』 ひそかに人を中傷する
『50+630』 なし
先生:
先程の話の続きじゃやが、人から中傷されるようになれば
一人前じゃよ。
「人は、中傷する側ではなく、中傷される側になるよう努力
しなければいけないのだよ。」
弟子:
そのお言葉に、勇気づけられました。
でも、万一、人を中傷する側に回ってしまった場合、何か
相手にとどめを射す「コツ」はないのでしょうか?
先生:
それは、愚問中の愚問だが、「ヒエログリフ」の解読を巡り、
生涯「シャンポリオン」を悩ませた中傷を展開した「ヤング」
あたりに聞いてみたらどうかな?
彼なら、「中傷のバリエーション」をいろいろと知っている筈
じゃよ。
弟子:
そうですか、彼のメルアド、教えていただけませんか?
先生:
??
先生:
おや、ずいぶんきれいになっているな。
「チリ一つ落ちていない」な。
弟子:
はい、「大掃除」を精魂こめてやりましたので。
先生:
そうか、まさに、
“非常干净 fēichánggānjìng”
“纤尘不染 xiānchénbùrǎn”
“窗明几净 chuāngmíngjījìng”
じゃな。
弟子:
私の書斎を形容するのでしたら、どれが、最も
適切でしょうか?
先生:
もちろん、
“窗明几净 chuāngmíngjījìng”
じゃよ。
弟子:
ちょっと、失礼。
『中日大辞典』 窓は明るく机は清潔である、
部屋の明るく気持ちのいいさま
『中日辞典』 <成>明るい窓にちりひとつない机、
明窓浄机、快適な書斎をいう
『中国語辞典』 <成>窓は明るく机は清潔である、
部屋が明るく気持ちがいい
『50+630』 なし
あー、除夜の鐘が聞こえ始めました。
先生、今年、一年大変お世話になりました。
良いお年をお迎えください。
先生:
君もね。
来年は年男だね。
先生:
今度は、何じゃ?
立て続けに、ブログの品位を貶めるような単語は
ダメだぜよ。
弟子:
今度は、「ちょっと見方を変えてみましょう。もう少し、
宇宙全体を見渡すような観点から、単語を選んで
見ましょう」の「ちょっと見方を変える」ですが、
いかがでしょう?
先生:
よくよく回りくどい言い方をするもんだね、君は?
こんな感じかな?
“换一个角度来思考问题
huànyīgejiǎodùsīkǎowèntí”
弟子:
なるほど。
分かりやすいですね。
日本人なら、誰でも理解可能ですね。
で、先生は、「思考の角度」を変える場合、どうされますか?
先生:
そうじゃな。
まず、飯を食って、酒を飲んで、それでもだめなら、
テレビを見るか、推理小説を読むな。
君の場合は?
弟子:
そうですね、頭を90°~180°傾け、体を右に
ひねり、鼻から息をしっかり吸い、口から細く長く
息を出します。
先生:
随分とヨガ的じゃのう。
先生:
そういえば、こちらにも、やめてほしい「和製中国語」
があるな。
弟子:
何ですか?
先生:
「痴漢」
じゃよ。
弟子:
先生、これは、立派な日本語ですよ。「和製中国語」なんて
言わないでくださいよ。
先生:
そうかな、わしには、「ピジン語」にしか見えないがな・・。
それは、ともかく、同じ漢字文化圏にある中国人にとっては、
もう少し神経を使って欲しいところだな。
弟子:
中国語では、
“色狼 sèláng”
でしょ?
即物的ですね?
先生:
「痴漢」では、「痴れ者」という意味にしかならないし、
「漢民族」の「漢」をこういう単語に入れ込まないで
欲しいな。
気になるんじゃよ。
まるで、「痴漢」のはしりが、中国人だったみたいで。
弟子:
ちょっと、考えすぎではありませんか?
先生:
いやいや、「漢民族」が周辺民族から蔑まれた時代が
あり、こういう周辺民族の言葉にその当時のなごりが
残っているんじゃよ。
弟子:
なるほど、でも、かなり定着している言葉ですから、
いまさら仕方ないですね。
で、先生、
「痴漢」=“色狼 sèláng”
だとしたら、
「痴女」
は、どうなります?
先生:
んんんん~~~~~ん。
“好色狐狸精”
かな?
弟子:
先生、今、おっしゃったのは?
先生:
あー、
“忠言逆耳 zhōngyánnìěr”
じゃよ。
弟子:
ちょっと、失礼。
『大中日辞典』 忠言は耳障りである
『中日辞典』 <成>忠言耳に逆らう、
戒めの言葉は耳に痛い
『中国語辞典』 <諺> 忠言は耳障りだが人の行為には
役立つ
“忠言逆耳利于行”
『50+630』 良いアドバイスは耳障りなものだ
本当に、「耳に痛い!」っていうことが多いですよね。
先生:
人に対するアドバイスは、人の欠点を指摘することが多い
から、聞く者にとっては耐え難いことがあるね。
特に、自分で自分の欠点を意識している場合、
「言われなくとも、分かっているよ!」という気持ちになり
がちだね。
弟子:
先生、90歳を超えても、そうなんですか?
先生:
そうじゃよ。
ついつい、「90年も生きて、そんなことが分かっていないのか?」
と言われているように取ってしまうんだよ。
弟子:
どんなことを言われた場合ですか?
先生:
たとえば、
「また、便座を上げないで、おしっこしたでしょう?」
などと言われた場合だよ。
弟子:
そういえば、意識面で、突然人類に襲いかかって
来る災難への備えを喚起する言葉に、「治にあって
乱を忘れず」っていうのがありますね。
先生:
あー、
“居安思危 jū’ānsīwēi“
じゃよ。
弟子:
ちょっと、失礼。
『中日大辞典』 <成>平安な中にも危難に対する備え
を考える、
治に居て乱を忘れず
『中日辞典』 <成>治にあって乱を忘れず、
平和なときも困難や危険に備えて
準備を怠らない
『中国語辞典』 <成>平穏な時にあっても災難を予測
して備える
『50+630』 治にあって乱を忘れず
意識面において、いつ降りかかるか分からない災難に備え、
物理面においても、備えを万全にしておけば、どんな災難
にも耐えられるってことですね。
先生:
そうじゃよ。
しかし、「災害は忘れた頃にやって来る」んだろう?
まさに、
“说起来简单,做起来难
shuōqǐláijiǎndān,zuòqǐláinán”
じゃよ。
弟子:
前に、中国人が聞いてギョッとする日本語をやりましたが、
取りこぼしがありましたので、お願いします。
先生:
あー、「千葉さん」「馬場さん」などじゃな。
何かな?
弟子:
今度は、「玉田さん」です。
この人が、中国人に初対面で、
「タマダ」ってと言うと、中国人が一瞬困った顔を
するらしいです。
先生:
君、もう一回言ってごらん。
弟子:
「タマダ」
先生:
たしかに、研ぎ澄まされた私の耳にも、
“他妈的 tāmāde ”
に聞こえるな。
弟子:
ちょっと、失礼。
『中日大辞典』 ① 他人を罵る野卑な語
② こん畜生、くそっ、馬鹿な
『中日辞典』 <罵> くそ、畜生め
『中国語辞典』 ① 畜生、こん畜生、ばか野郎
② (大した意味はなく)くそっ、ちえっ、ばかな
・・・しやがる
『50+630』 なし
玉田さんにとっては、えらい迷惑ですね。
先生:
しょっちゅう使われる言葉だから、とんだ災難だな。
“玉田 yùtián”
をしっかり覚えてもらうしかないな。
音とは裏腹に、漢字はいい感じなんだからな。
弟子:
ある学者の本に、イタリアの国際会議で、
「チンコ タッタ ミーヤ!」が繰り返されて、
イタリア語を全く理解しない彼の耳には、
この言葉だけがしっかりと残ったそうです。
「西暦○○○○年」という意味だったそうです。
先生:
日本語と中国語は、幸い音的に距離があるので
この面の問題はまだ少ないはずだよ。
日本語とタガログ語、高砂族の言葉、タミール語
等の方が問題が多いんと違うかな?
弟子:
タミール語????
先生:
それからもう一つ。
君達が、口癖にしている、「ちんぷんかんぷん」も気に
なってしょうがないな。
弟子:
先生、まったく同感です。
私も、
“听不懂看不懂 tīngbudǒngkànbudǒng”
が気になって仕方がありません。
これだけ長い音が、似ているんですから、同じ言葉だと
考えてもいいんじゃないでしょうか?
先生:
そうじゃよ。
全く意見が一致したな、珍しく。
弟子:
ちなみに、中国の人は、
“听不懂看不懂 tīngbudǒngkànbudǒng”
“看不懂听不懂 kànbudǒngtīngbudǒng”
は、どちらが発音しやすいのでしょうか?
先生:
“听不懂看不懂 tīngbudǒngkànbudǒng”
“看不懂听不懂 kànbudǒngtīngbudǒng”
・・・・、やはり、
“听不懂看不懂 tīngbudǒngkànbudǒng”
だな。
弟子:
先生、ちなみに、「ちんぷんかんぷん」を別の
中国語で言い表したら、どうなりますか?
先生:
“听不懂 tīnbudǒng”
“听不明白 tīngbumíngbai”
“你说什么? nǐshuōshénme”
などじゃな。
先生:
そういえば、前から気になっている言葉に「チャンポン」が
あるんじゃよ。
弟子:
「チャンポンにする」とか、「長崎チャンポン」の「チャンポン」
ですか?
先生:
「チャンポン」と「長崎チャンポン」が同じ意味から来ているの
かどうかは知らないが、この言葉を聞く度に、私の鼓膜が
唸りを発するんだよ、「これは、故郷の言葉の響きだ」ってね。
君の「チョンボ」説を聞いて、思い出したんだがね。
弟子:
そうか、もしかしたら、これかも知れませんね。
“掺和 chānhuò” “掺和 chānhuo”
『中日大辞典』 ①混ぜる、混ぜ合わす、ごちゃごちゃになる
②かかわり合いになる
『中日辞典』 混ぜ合わせる
『中国語辞典』 ①混ぜ合わせる、 混合する
②立ち入る、首を突っ込む、口を入れる
弟子:
“掺混 chānhùn ”
もありますね。
『中日大辞典』 なし
『中日辞典』 混ぜ合わせる
『中国語辞典』 なし
音的には、こちらの方が近い気がしますね。
先生:
“chōnghú” が 「チョンボ」
“chānhùn” が 「チャンポン」
うん、これは、大いに脈ありだね。
弟子:
では、「長崎チャンポン」は、一種の「混ぜ合わせメン」
ということになるのでしょうか?
先生:
そうだとすれば、“什锦面”の一種ということになるな。
おッ、12時だ。
おいしい長崎チャンポンを食べに行こうじゃないか。
弟子:
マージャンに由来する言葉といえば、「チョンボ」「チョンボー」
がありますね。
先生:
何じゃ、そりゃ?
弟子:
日本語にどっかりと腰をおろした言葉ですよ。
「間違う」「ミスする」とか「間違い」「ミス」とかいう意味
ですよ。
中国語で言えば、
“错 cuò”
“错误 cuòwù”
“搞错 gǎocuò”
“失误 shīwù”
“犯错误 fàncuòwù”
などです。
先生:
“错和 cuòhú”から来たのかな?
弟子:
いや、“充和 chōnghú”だと聞いていますが。
ちょっと、失礼。
“充和 chōnghú”
『中日大辞典』 なし
『中日辞典』 なし
『中国語辞典』 なし
『日中辞典』 チョンボー(p。1766)
“错和 cuòhú”
『中日大辞典』 なし
『中日辞典』 なし
『中国語辞典』 なし
『日中辞典』 チョンボー(p。1766)
音的には、“充和 chōnghú” の方が近い気がしますね。
先生:
「人間はチョンボる動物である。」
などと言えるのかね?
弟子:
言えますよ。
21世紀にふさわしい立派な日本語ですよ。
先生:
君、そうおちょくるなよ。
弟子:
先生、日本語と中国語の話題になったついでに、
「何でもありの原則」に基づき、日中双方が常識
として知っておいた方が良い事を確認しておきた
いのですが。
先生:
どういうこと?
弟子:
先生のおっしゃる「所記と能記の恣意性」に起因
する問題です。
先生:
おー、君、勉強したんだね、ソシュール大先生の
ことを。
弟子:
そうなんです。
では、行きますよ。
先生、中国人が、日本語を聞いて、つい笑ってしまったり、
決まり悪くなってしまうのに、どういう言葉がありますか?
先生:
まず、“jība”だな。
弟子:
「千葉」?
先生:
“鸡巴 jība”
だよ。
弟子:
ちょっと、失礼。
『中日大辞典』 ちんぼ、ちんちん
『中日辞典』 1.<口>陰茎、男根
2.<俗>ろくでもないもの
『中国語辞典』 1.陰茎
2.<罵>くそったれ
なるほど。
参りましたね。
これでは、「千葉さん」や「千葉県人」は、どうすれば、
良いのでしょうか?
先生:
そうなんだ。
“qiān yè”
と、ピンインをしっかり覚えてもらうしかないね。
弟子:
先生、またまた飛び入りですが、テレビで “ニュシュ”
をやっていました。
これって、ご存知でした?
先生:
何、もう一回言ってご覧。
弟子:
“ニュシュ” “ニューシュ” “ニュシュー” ・・・・・
先生:
分からん。
弟子:
失礼。
『中日大辞典』 なし
『中日辞典』 なし
『中国語辞典』 なし
Google中文 552,000件
百度 226,000件
先生、これですよ。
先生:
あー、 “女书”か?
君達の “shū” の発音は、全然ダメだな。
マスターするまで、あと、半世紀はかかるな。
弟子:
“nǔ shū”
でしょう?
先生:
ダメダメ。
弟子:
じゃー、先生、反対に、日本語で 「ネガッタリ、カナッタリ」 って、
言ってみてくださいよ。
先生:
「ネガタリ、カナタリ」
弟子:
そら、あと一世紀はかかりますね。
それは、ともかく、中国には、「おしん」が無数にいたんですね。
しかも、そんなに昔のことじゃないですよね。
女にしかわからない文字で、女であることの悲哀を涙ながらに
綴っていたんですね。
先生:
そうじゃよ。
うちの「ひいおばあちゃん」あたりの世代だよ。
女も男も、歴史を忘れちゃいけないね。