« あの月を 取ってくれろと 泣く子哉 | トップページ | この世を見限る »

2009年7月 4日 (土)

人によって物の見方は違うものだ

先生:

“仁者见仁,智者见智

rénzhějiànrénzhìzhějiànzhì ”

は、日本語にどう訳すべきかな?

弟子:

「仁者は仁を見、智者は智を見る」

では、ダメですか?

先生:

それで、意味が理解できるかな?

弟子:

辞書を調べてみましょう。

 『中日大辞典』 <諺>人によって問題の見方はいろいろに

               異なるものだ

 『中日辞典』   <成>同じ問題でを違った立場から見たとき、

                各人の見方が一様でないこと、

                物事に対する見方は人によって異なる

 『中国語辞典』  <成>(仁を重んじる者は仁を見、智を重んず

                 る者は智を見る→)同じ問題でも見方

                 によって異なる見解が得られるもので

                 ある

 『50+630』  なし

先生:

わしが考えるに、この成語の素晴らしさは、「人によって評価が

異なる」というのではなく、「同じ問題や事物を見るのに、切り口

が違えば、全く様相が異なる」という点を突いている点だな。

国会の論争で使えるな。

こんな具合に。

  A党代表:この対策に対する、我が党の評価は、極めて

        低いですよ。

  B党代表:我が党の評価は極めて高いものです。

  A党代表:これでは、平行線ですね。

  B党代表:「仁、智の違いでしょう」

        対策の評価以前に、両者の問題のとらえ方

        が全然違いますよね。

        皆さんは、この問題は、好ましくない問題だと

        言いますが、我々は、そうは・・・・・。

弟子:

なるほど。

でも、先生、そうなると、「仁」と「智」の本質的違いといった

ものが、お互いに見えていないと、いくら議論しても、平行線

ということになりません?

先生:

そうじゃよ。

まさに、その通り。

「仁」と「智」の立場の違いは、簡単には、乗り越えられん

のじゃよ。

弟子:

なるほど。

政治の世界は、厄介ですね。

先生:

いや、人間が、厄介なんじゃよ。

弟子:

????

« あの月を 取ってくれろと 泣く子哉 | トップページ | この世を見限る »

」カテゴリの記事