« 捨てゼリフ | トップページ | 養う »

2009年1月12日 (月)

救済する

弟子:

今度は、「救済する」、「救済」ですが・・・。

先生:

“接济 jiējì”

“救济 jiùjì”

“赈济 zhènjì”

などじゃよ。

弟子:

“救济 jiùjì”

は、日本語の「救済」とほとんど同じでしょうか?

先生:

うん、そう考えてよかろう。

弟子:

でも、他の二つは、日本語の「救済」と完全には

重なっていない気がしますね。

先生:

そうだな。

一つづつ、辞書で調べてごらん。

弟子:

ハイ、そうします。

“接济 jiējì”

 『中日大辞典』 ①(物資や金銭で)援助する、救済する

           ②仕送りする

           ③補給する 

 『中日辞典』   仕送りをする、援助する

 『中国語辞典』  ①(経済的・物質的に)援助する、救済する、

             仕送りする

            ②(軍隊などで)欠乏しないように補給する

“赈济 zhènjì”

 『中日大辞典』  (財物・食料などで)罹災者を救済する

 『中日辞典』   (金銭・衣類・食料などで罹災者を)救済する

 『中国語辞典』  (金や物資で被災者を)救済する

日本語の方が、シンプルですね。

先生:

こういうことがあるから、わしは、教室で、英語は英語で、

中国語は中国語で、教えるというのに諸手を挙げて賛成

しかねるんじゃよ。

弟子:

では、片手くらいですか?

先生:

そうだな、そんな感じかな?

例えば、中国語の新聞記事を教材に使ったとしよう。

記事の中に、

“赈济 zhènjì”

が出て来た場合、中国語で授業をやっていれば、

おそらく、

“救济 jiùjì”

と言いかえてしまうだろう。

そうなると、本当の意味や細かいニュアンスが伝わら

ないよな。

弟子:

でも、ネイティブでも、この単語を知らない人、たとえば、

小学生などがいるでしょう?

同じことでは、ないでしょうか?

先生:

ネイティブは、学習時間がたっぷりあるし、この単語に

出会う頻度は多いので問題ないよ。

問題は、限られた時間に効率良く学ばなければならない

外国人の場合だよ。

わしは、外国人は、こういう勉強の仕方をしていたのでは、

基本的な語彙以外の語彙が増えないのではないかと危惧

するんじゃよ。

弟子:

なるほど、そうなると、外国人の場合は、学習段階に応じ

た学習法が必要だということになって来ますね。

先生:

そうなんだよ。

但し、君のように、中国語で論文を書くレベルに

達した人間は、100%中国語で思考し、100%

中国語で文章を書かなければならないがな。

弟子:

先生、日本語のお言葉使いに、多少「難あり」

です。

「君のように、中国語で論文を書く『はめになった』

人間は・・・・」とおっしゃられるべきです。

先生:

エッ、どういうことかね?

すまないが、中国語で説明してくれないか?

弟子:

あれ、先生、日本語で論文を何本もしたためられて

いらっしゃるはずですよね?

先生:

ぎゃふん!!

« 捨てゼリフ | トップページ | 養う »

」カテゴリの記事