答えをはぐらかす
弟子:
今度は、先生の十八番中の十八番、
「答えをはぐらかす」ですが・・・・。
先生:
いや、そう褒められても、こそばゆいな。
弟子:
答えをはぐらかさず、まっすぐ、お答えください。
どう言いますか?
先生:
はい、
“答非所问 dáfēisuǒwèn”
です。
“避重就轻地回答
bìzhòngjiùqīngdehuídá”
とも言います。
決して、はぐらかしたりなぞしていませんよ。
弟子:
辞書で確かめさせていただきます。
“答非所问 dáfēisuǒwèn”
『中日大辞典』 とんちんかんな返答をする、
問題をはきちがえて返答する
『中日辞典』 答えがとんちんかんである
『中国語辞典』 なし
『50+630』 なし
で、先生は、どうやってこのテクニックを身に付けら
れたのですか?
先生:
それは、長い人生において、生きて行くため、生き延
びて行くために、自然と身に付いたとしか、言いようが
ないな。
弟子:
さはさりながら、何か秘訣といったものがございましょう?
先生:
強いて言えば、相手が何を話しても、それと関連のない
別の質問を自分で立ててしまうことかな?
弟子:
やってみましょうよ。
いいですか?
(問)「禅を中国に伝えたのは、菩提達磨ですか?」
先生:
(問)「ダルマの目を入れたのは、誰ですか?」
(答)「わしじゃないよ。」
弟子:
「禅を中国に伝えたのは、菩提達磨ですか?」
「わしじゃないよ。」
なるほど。
これは、使えますね。
先生:
「使えるかね?」
弟子:
「もう、洗いましたよ。」
先生:
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