オーガニズム
先生:
じゃー、次のその方面の単語は何かな?
弟子:
う~~~ん、そう言われましても。
そうだ、じゃー、「オーガニズム」。
先生:
ヘレニズム?
オルガン協奏曲?
弟子:
「男女が性交により絶頂に達する」ことですよ。
先生:
また、カタカナ外来語か。
大和言葉か漢字では、表現できないのかね?
弟子:
難しいですよ。
やってみてくださいよ。
先生:
「まぐわいにより得られるえも言われぬ気持ちよさ」
「セックスによる絶頂感」
「性交時に得られる『死んでもよい』という感覚」
「男女の秘め事における忘我の境地」
・・・・・・・・・・・
弟子:
先生、ジョルジュ・バタイユ先生にでも、指南いた
だくしかなさそうですね。
で、どう言いますか?
先生:
“性高潮 xìnggāocháo”
って言うな。
弟子:
たった三文字ですか。
先生:
日本語も「性的高潮」で良さそうなものだがな。
それにしても、思春期の「精通」の瞬間を頂点として、
この感覚は坂道を下るがごとく、薄れる一方で、今や、
あるともないとも定かではない状況じゃよ。
さみしいもんじゃ。
そこへ行くと、女性は、
“女人三十如狼,四十如虎”
等と言って、いやましに盛んになるばかりじゃ。
うらやましいよ、まったく。
弟子:
エッ、「女性の性欲は、30代はオオカミ、40代はトラ」
ですか?
本当ですか?
先生:
奥さんに聞いてみたらいいじゃないか。
弟子:
明日のお誕生日で、39才から40才になろうとしているん
ですよ。
怖くて、そんなこと、聞けませんよ。