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2008年9月20日 (土)

倭寇

弟子:

こんどは、日本人の立場から、使って欲しくない言葉を

挙げますね。

“倭寇 wōkòu

は、できれば、やめてほしいですね。

先生:

あー、それは、「一部の悪い日本人」を呼ぶ場合にのみ

使われる言葉だよ。

気にすることはないよ。

相手を「さげすむ」ために、歴史を紐解いて、見つけ出し

て来た言葉に過ぎないよ。

それに、ごく一部の人間しか使わないよ。

弟子:

先生、「他民族を蔑む言葉が悪い、あってはならない、

そういう言葉がなければ、民族間の差別はなくなる」

などと単純に考えているという訳ではありませんよ。

いつの時代にも、どの民族間にも、そういう言葉が存在

することは、否定できない事実ですから。

この点に関しては、私は、次のスティーブン・ピンカー氏

の意見と同意見ですから。

「・・・『同じ言葉を話さない』というのは、・・・表面的な

 違いにすぎない。個人を超え、文化超えて普遍的、

 かつ複雑な言語が存在し、単一の心的メカニズム

 がそれを支えている・・・」

(『言語を生み出す本能』(NHKブックス、下巻294ページ)

先生:

では、何が問題なのじゃ?

弟子:

中国人が、思い切り軽蔑の意を込めて

“倭寇

と言ったのに対し、

日本人が、日本の歴史の教科書にも載っている

歴史学的用語ゆえに、

「倭寇、倭寇なら、知ってる、知ってる」

とならないとも限らないからですよ。

「軽蔑」のシグナルがちゃんと伝わらないからです

よ。

先生:

何と!

変な理由じゃな?

だが、確かに一考の余地はあるな。

 

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