直訴
先生:
そう言えば、こういうのもあるな。
“上访 shàngfǎng”
弟子:
「上を訪れる」「上海を訪れる」・・・ですか?
先生:
「直接、上に訴え出る」「上部機関を訪れ、訴え出る」
といった意味だよ。
弟子:
じゃー、「直訴」のことですね。
昔、日本じゃ、打ち首覚悟でやったと聞いています。
それが、今の中国にあるのですか?
ちょっと、失礼。
『中日大辞典』 (人民大衆が上部機関に)陳情に行く
『中日辞典』 陳情に行く、
上級の機関を訪ねて問題の解決を
訴える
『中国語辞典』 (一般の人々が通常の手続きを越えて
上級機関や時には中央政府に問題を
解決するよう)陳情に行く、
直訴に赴く、
訴え出る
先生:
濡れ衣を着せられ、それを晴らすために、上部機関、
或いは、国家のトップに直接訴え出るというのが多いな。
映画「大地の子」にもそういうシーンがあっただろう。
弟子:
そういうケースは、多いんでしょうか?
先生:
多いなんてもんじゃないよ。
星の数ほどあるよ。
面白い事に、「上海市労働協約条例」の第13条には、
次の場合には、労使間の団体交渉を拒否してはならない
との規定があるんだよ。
“劳动纠纷导致群体性停工、上访的”
弟子:
“労働紛争がストライキ、直訴までエスカレートしている
場合”ですか?
ということは、「直訴」が、公認されているということでしょ
うか?
そうだとしたら、「直訴省」でも設置しても良さそうなもの
ですが。
先生:
君、日本人には、こういう「複雑系」は、理解できないよ。

