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2008年6月 4日 (水)

メンツ

弟子:

今回、中国側が日本の救助隊の受け入れを

躊躇した理由は何なんですか?

先生:

わしも部外者だから、正確なところは分かりかね

るが、政府の、いや、軍部のメンツが主な原因だ

ったんじゃないかな?

弟子:

“面子 miànzi

ですか?

先生:

そうだよ。

日中これほど似ている言葉も少ないのじゃない

かな?

弟子:

なんだかすっきりしませんね。

というか、「そんな理由ありかよ?」って感じも

しますね。

先生:

「岡目八目」、我々を少し離れた所からみている

オーストラリアの人達は、かなり、こういった面を

つぶさに観察しているね。

ハリー・アーウィンという人が『異文化理解の

コミュニケーション アジアとの対話』という著書

の中で、「メンツ」に関して大変参考になる分析を

紹介している。

 「アジアの多くのところで共通にみられる体面を

  高めたいという願望は、文化的集合主義から

  説明される。・・・集団内での権力と地位は尊敬

  と賞賛に依存しており、それは逆に体面を築き

  上げることから作られる。・・・」

弟子:

なるほど、そうであれば、「メンツ」に関わる事柄は、

常にゆゆしき問題なんですね。

軽く考えては、いけないんですね。

先生:

そうじゃよ。

今回、この面でも、大きな一歩を踏み出したと言え

るだろうな。

弟子:

どちらがですか?

先生:

どちらもだよ。

日本側も、今回、かなり粘り強く説得しだろう?

「いいよ、勝手にしろよ!」と、突き放さなかった

じゃないか。

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