熊本
弟子:
先生、今度は少し趣向を変えて、日本人である
私が気になる中国語の単語を挙げてみますね。
先生:
うん、いいよ。
興味深いね。
私らの発する神聖な響きが、日本人の耳にどう
響くかだからね。
弟子:
まず、“熊本 xióngběn” ですが、これを、
「ションベン」と聞く人がいます。
先生:
それは、何のこと?
弟子:
ご存じない?
「小便 しょうべん」のことですよ。
先生:
私は、今まで聞いたことがないね。
弟子:
「立ちションベン」とか、ビジネス上でも、「ションベンする」
なんていう動詞が使われることがあるのですよ。
先生:
しかし、私の耳では、“熊本 xióngběn” と
「ションベン」は、かなり違って聞こえるよ。
「しょっぱい」と「しょぼい」位、違って聞こえるよ。
弟子:
そこなんですよ。
日本語耳と中国語耳の差は。
先生:
「熊本」が、「ションベン」と聞こえるうちは、中国語の
耳ができたとは言えないで。
そういう人は、もっと発音を真剣に勉強しなくちゃ
ダメだよ。
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